秋も深まり寒い季節になると、お正月も近づいてきます。
お正月というと何が思い浮かぶでしょうか?お正月らしいもののひとつとして「年賀状」があります。
年賀状とは、新年に新たに送られる郵便はがきやカードを用いた挨拶状で、日本の文化です。
新年を祝う言葉を持ってあいさつし、旧年中の感謝と、新しいとしに変わらない厚情を依願する気持ちを添える内容が多い年賀状ですが、親しい間柄の相手には近況を添えたりする場合も多いようです。
日本には新年の年始回りの行事がありますが、それが行えない遠方の人などへの年始回りの代わりとして年賀状が始まったそうです。
そのため本当は元日に年賀状を書いて投函するはずなのですが、いつの間にか元旦に配達するという習慣に替わっていました。
そのため郵便局での作業の関係上、12月20日くらいまでには投函してくださいというアナウンスがされるのも毎年の行事の様になっています。
しかし、社会環境の変化などから投函のピークはだんだんと遅くなって来ているそうです。
年賀状用として年賀はがきが毎年11月から発売されるため、これを年賀状に用いる事が多いと思われます。
郵政において、年賀状は「年賀特別郵便物」という取り扱いになります。
その取り扱い期間は12月15日から12月28日で、その期間中に「年賀」と赤色で示された郵便物は、あらかじめ区分したうえで宛先を管轄する配達局に送付し、同じ場所で1月1日まで保存されるサービスです。
年賀はがきや印面下部に年賀と赤色で示されたはがきなどを郵便ポストに設置された専用投入口に投函した場合消印は省略される仕組みになっています。
年賀特別郵便物取り扱い期間中に出された、切手貼りの年賀状と、差出人から特に依頼のあった場合は翌年1月1日付けの「年賀印」という消印が押されます。
同様の郵便物の場合でもそれ以降に差し出されると当日付けの消印になります。
近年は携帯メールの普及などもあり、年賀状の習慣は年々衰えているそうです。
特に若い層に顕著に現れており、日本の代表的な新年の風習も失われていくのかと思うと残念な気がします。
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年賀状の書き方1
今年の年賀状みなさんはどんなものを書かれるでしょうか。
毎年の事で慣れもあり今さらかもしれませんが、今回は年賀状を書く上での基本的なルールのようなものを見て行きたいと思います。
まず文面(裏書き)の基本的なルールは、新年のお祝いの言葉「賀詞」を頭に入れる、あいさつやお礼などの謝辞、相手の幸福を祈り、変わらぬ友誼を願う言葉、日付は必ず入れるようにした方が良いようです。
そして宛名は、縦書きの場合は番地や部屋番号は原則として漢数字、宛名には必ず敬称を付ける事が必要です。
一般的に個人宛は「様」、会社、団体などは「御中」、医師、恩師などに送る場合は「先生」とつけ「様」は不要です。
また「殿」は年賀状では一般的ではありません。
そして年賀状の返事はすぐにすることが大事です。
1月2日以降の場合は登校日の日付を書きます。
お礼や遅れたお詫びなども書く事が良いです。
また「賀詞」などは相手や関係によって使い分ける必要があるようです。
例えば恩師や取引先には「謹んで念頭のご祝詞を申し上げます」、「謹んで年始のご挨拶を申し述べます」、「謹んで新春のご祝詞を申し上げます」。
会社の上司には「謹賀新年」、「恭賀新年」、「新春のお喜びを申し上げます」。
友人や知人などには「あけましておめでとうございます」、「新年おめでとうございます」、「新春のお喜びを申し上げます」、「賀春」、「賀正」、「迎春」、「謹賀新年」、「A Happy New Year!」などがあります。
「賀正」、「迎春」、「賀春」などの簡略化された言葉は改まった相手などには使わないほうが無難です。
年賀状の基本的な書き方をもう一度見直すのも色々な場面でも役立つことだと思います。
年賀状の書き方2
みなさんは年賀状を書く時どんな事に気をつけるでしょうか。
また毎年続けている「書き方」などはあるでしょうか。
ここでは年賀状の基本的な書き方などを見て行きたいと思います。
まず色々な「賀詞」などはみなさんお馴染みだと思いますが、その他によく使われる言葉には、「旧年中は何かとご指導いただき、厚く御礼申し上げます」、「旧年中は大変お世話になりました」、「本年もよろしくご指導のほど、お願い申し上げます」、「皆々様のご多幸を、心よりお祈り申し上げます」、「皆様のご健康と、ますますの活躍をお祈り申し上げます」、「今後ともなにとぞよろしくお願い申し上げます」、「よい年でありますように」、「本年もどうぞよろしく」、「くれぐれもお体を大切に」、「今年もよろしくお願いします」などがあります。
次は「忌み言葉」についてです。
相手が不快に感じるフレーズは避けるようにします。
できるだけ楽しい話題を選ぶようにすると良いようです。
「忌み言葉」としては「去る」、「失う」、「滅びる」、「絶望」などがあります。
また「去年」は「昨年」、「旧年」とします。
そして出す相手による模範的な文章としては、会社の上司には「恭賀新年 旧年中は何かとご指導いただき、厚く御礼申し上げます。
企画部に配属されて、三年目を迎えます。
企画の仕事の楽しさがようやく分かってまいりました。
本年もなにとぞよろしくお願いいたします。」
結婚の報告を兼ねた年賀状の場合は「謹んで新年のお祝いを申し上げます。
私達は昨年○月○日に結婚式をあげ、左記に新居を構えました。
未熟者ではありますが、二人で力を合わせて、新しい生活を築いていこうと思います。
今後とも変わらぬご指導と、末永いお付き合いをお願い申し上げます。
」などのぶんしょうを書き、左記には日付と共に自分の現住所、妻の旧姓なども連名した名前の後に添えるとよいそうです。
この他にも、会社の先輩、仲人、親しい相手など年賀状を書く相手は様々ですが、相手によっても書き方に変化をつけることが必要なようです。
年賀状らしい言葉や文章などを参考にしてみるのも、より新年らしい年賀状が書けるのではとも思います。